競艇予想のセオリーが知りたい!

セオリーを知らないと負け続ける
初めに、競艇(ボートレース)は1コースから6コースまで出走しますが、その艇ごとにスタート位置のハンディキャップはありません。
つまり、内側の方が走る距離が必然的に短くなるわけです。
そのため、1コースが最も有利となっているスポーツと言えます。
その有利な度合いも非常に大きく、例えば、いくつかの競艇場をピックアップしてコースごとの1着率を見ると以下のようになっています。(2021/2/1~2022/1/31)

競艇場/1コース/2コース/3コース/4コース/5コース/6コース
芦屋/64.3%/10.8%/10.1%/10.0%/3.7%/0.9%
丸亀/55.1%/14.6%/10.6%/11.5%/6.1%/2.0%
平和島/43.1%/19.3%/13.8%/13.4%/7.4%/3.1%

芦屋を見てみると、1コース1着率が64.3%とかなり高くなっているのがわかるでしょうか。
そのほかのコースが1着を取る確率は約10%程度しかありません。
丸亀は平均程度の数値ですが、最も1コース1着率が低い競艇場の一つである平和島ですら、43%という数値になっています。
こうしてみると、1コースの圧倒的な有利さがわかりますね。
ちなみに、そうなると「予想なんて簡単じゃないか」と思う方もいるかもしれません。
実はその通りで、1コースを軸に予想をするだけで、ほかの公営競技よりもかなり的中率を上げることができます(出走艇が6艇と少ないことも当てやすい要因です)。
しかし、みんなが予想しやすいということはその分オッズも低くなるということです。
競艇自体が公営競技の中でも堅めなので、稼ぎを出すためには、堅いレースだけにかけていても稼ぐことはできません。

レースで決着がつく場面はズバリ「ターン」
次に、競艇(ボートレース)はどこでレースの決着がつくのでしょうか。
答えは、「ほとんどが1週目第1ターンマーク」です。
ようするに、ほとんどのレースにおいて、スタートしたのちの一番初めのターンをするときに決着がつきます。
ちなみに、その時の決着のつき方を「決まり手」と表現します。
簡単に説明すると以下の通りです。

  • 【逃げ】1コース艇が逃げ切る
  • 【差し】外側に膨らんだ艇の内側を差し込むようにターンをすること
  • 【まくり】内側の艇を外側からまくるようにターンをすること
  • 【まくり差し】内側の艇をまくった後に、その先にいる外側の艇を差すこと
  • 【抜き】1週目第1ターンマーク以降で、先頭の艇を抜き去ること
  • 【恵まれ】先行艇が転覆や失格などで、繰り上がりで1着になること

この6つが決まり手となっていますが、実際に起こるのは「抜き」「恵まれ」以外がほとんどになります。
レーサー同士のボートやモーターは大きくは同じ性能であることや、後続艇は先行艇の引き波を受けることから、ほとんど途中で抜けることはありません。
2コースの決まり手は差しがメインであり、4カド艇は差し・まくり・まくり差しなど多くの決まり手に対応しやすいです。

スジ舟券を理解して的中率を高める!
次にスジ舟券を理解しておきましょう。
スジ舟券とは「ある艇を1着の軸にしたときに、2・3着に何号艇が来るか」のセオリーです。
例えば、1コース艇を1着と予想してスタートが揃った場合は、そのまま「1-2-3」と考えるのがセオリーであり、2コースがスタートで凹んだ場合は「1-3-4」となります。
2コース艇を1着と予想して差しが決まる場合は「2-1-3」
もちろんこれらにも例外はありますが、このようなスジ舟券を知っておけば、順当にいけばどのような展開になるかを理解できるようになります。
ここでは全てを紹介できませんが、一度チェックしておくと良いでしょう。

季節や環境におけるセオリー

競艇場や季節によってセオリーは変わる
次に、季節や競艇場の環境によるセオリーを理解しましょう。
まずは、風については以下のような理論があります。

  • 追い風はイン有利
  • 向かい風はアウト有利

基本的にはインコース艇はダッシュスタートでないため、向かい風があるとスピードに乗りにくくなります。
追い風の場合は、短い助走距離でもスピードに乗れるためインコースが有利になります。
一方、ダッシュスタートを行うアウトコース艇にとっては十分にスピードに乗る助走距離があるため風はあまり影響がありませんが、向かい風であればインコースがスピードに乗れない分有利となります。
これが風によるセオリーですが、追い風でも強すぎると、インコースがターンをした瞬間に煽りを受けるので、一概に「追い風が吹いていれば全てインが強くなるわけではない」ため注意しておきましょう。
次に湿度とコースの関係を見てみましょう。

  • 湿度が低いとダッシュスタートが不利
  • 湿度が高いとダッシュスタートが有利

湿度はモーターとの関連性が非常に深いです。
湿度が高いと、モーターの出力が弱くなってしまい十分なスピードが出にくくなります。
そのため、インコース艇は短い助走距離でスピードに乗りにくくなるためにダッシュスタート勢が相対的に有利になります。
一方で湿度が低ければ、モーターの出力に特に影響はないため、ダッシュスタートとそうでないスタートに違いはなく、相対的にダッシュスタート勢が不利になります。
そのため、湿度が低く乾燥しやすい冬はアウトコースよりもインコースの方の勝率がややあがります。